USCPAとしてBig4監査法人に転職して3年、実際どうだったのか【実体験】

こんにちは。前回の記事では、会計未経験からUSCPA取得後の転職30代未経験からの挑戦について書いていきました。

私は26歳のときにUSCPA全科目合格を果たし、Big4監査法人へ転職しました。今回は、実際にUSCPAとして監査法人で働いて3年経った今のリアルな体験を、当時を振り返りながら綴っていこうと思います。

USCPA取得後に監査法人への転職を検討している方に、少しでも参考になれば幸いです。

USCPAを取得してBig4監査法人に転職できるのか?

結論から言うと、Yes(可能です)

近年、Big4監査法人ではUSCPAホルダーの採用を積極的に拡大しています。タイミングによって採用の波はありますが、基本的には採用強化フェーズにあるといってよいでしょう。

会計監査部門だけでなく、会計アドバイザリー(FASなど)でもUSCPA人材のニーズは増えています。

転職が可能な理由:日本の会計士人材の変化

採用が増えている背景には、日本の公認会計士の監査法人離れがあります。以前は合格者の多くが監査法人に入所していましたが、近年では事業会社の経理部やコンサルに進むケースが増加しています。

そのため監査法人側は、社会人経験を持ち即戦力として働けるUSCPA人材を積極採用するようになっています。特に、監査経験ゼロでも社会人経験があること自体が強みになります。

採用される人の特徴と求められるスキル

採用面接で重視されるのは次の3点です。

  • 会計知識
  • 英語力
  • コミュニケーション力

実際に働いてみて感じるのは、「結局、監査は人とのコミュニケーションが全て」ということ。

英語の“audit”は「audience(聴く)」と語源を同じくしており、相手の話を聴き、理解し、伝える力が何より重要です。特に未経験で挑戦する場合、「人と円滑に協働できる力」をしっかりアピールしましょう。

転職時期と応募ルート(エージェント vs 直接応募)

転職は通年で可能ですが、以下の時期に求人が増える傾向があります。

  • 6月末(決算繁忙期が終わるタイミング)
  • 年末(退職・異動が増える時期)

応募ルートは転職エージェント一択がおすすめです。監査法人の採用は特殊で、求人内容も限定的です。会計・監査領域に強いエージェントを使うことで、履歴書添削や面接対策を含め、内定率を高めることができます。

私はUSCPA学習時から利用していたアビタスの転職エージェントを利用しましたが、監査法人との採用状況を理解しており、サポートも丁寧でした。監査法人を目指す方には特におすすめです。

実際に働いてみて感じたリアル(待遇・業務・忙しさ)

一番大事なのは「コミュニケーション力」

繰り返しになりますが、監査の本質は「人との対話」です。クライアントに質問し、資料を閲覧し、現場を観察し、チーム内で共有する。すべてがコミュニケーションによって成り立つ業務です。

専門知識以上に、“人との関係構築スキル”が重要になると実感しています。

働き方のメリハリがすごい

監査法人の仕事はプロジェクト単位で動きます。最も忙しいのは3月決算企業の4〜5月で、この時期は残業が月70時間前後。次に忙しいのは10月(半期レビュー)で45〜55時間ほど。

一方、6月・8月・年末年始は完全な閑散期です。多くの社員が1〜2週間、長い人で3週間ほど休暇を取ります。私は毎年6月に2週間休みを取って沖縄に行くのが恒例です。

「繁忙期は全力で、閑散期はしっかり休む」というメリハリのある働き方ができます。

年収レンジと昇給スピード

職位月給目安年収レンジ(賞与込み)備考
スタッフ(Staff)約32万円約550〜750万円入所1〜3年目。監査補助や資料作成が中心。
シニア(Senior Associate)約40万円約650〜950万円チームリーダー的ポジション。英語力と実務力が問われる。
アシスタントマネージャー(Assistant Manager)約50万円前後約950〜1,150万円クライアント対応やマネジメントが中心。

3年ごとに昇格・昇給のチャンスがあり、マネージャー以降は年俸制に移行します。

入社前に知っておきたいリアルなギャップ

監査業務は「地味」な仕事である

USCPAを取得しても、監査業務自体は華やかではありません。数字をチェックし、手続きを立案し、証拠を検証する――いわば地道な検証業務です。

「誰かに感謝されたい」「課題解決型の仕事がしたい」人は、アドバイザリー部門やコンサル業界の方が向いているかもしれません。

キャリアの出口戦略を持つこと

多くのUSCPA転職者は3〜5年で監査法人を離れる傾向があります。理由はシンプルで、USCPAは監査報告書にサインできないため、法人に残る場合は日本の公認会計士資格が必須になるからです。

そのため、多くの方がM&A、CFO、海外現地採用など次のステップを目指します。「監査法人をキャリアの通過点」として捉えるのが現実的です。

英語業務ができるかはクライアント次第

「英語を使いたい」という理由で監査法人に転職する人も多いですが、実際に英語を使うかどうかは担当クライアントによります。

ただし、英語業務への意欲を明確に伝えれば、外資系や海外案件にアサインされる可能性が高まります。面接では「英語で業務をしたい」意思をしっかり伝えましょう。

まとめ:USCPAは監査法人での第一歩になる資格

今回は、USCPAとして監査法人へ転職し、3年間働いて感じたリアルをまとめました。

USCPAは単なる資格ではなく、グローバルキャリアの入り口です。監査法人での経験を活かして、将来的にM&AやCFO、海外勤務など、より広いキャリアを描ける可能性を秘めています。

次回は、いよいよ「USCPA勉強法と合格までの戦略」についてお話しします。お楽しみに!

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