USCPAとは?~資格の概要・日本の公認会計士との違い・取得のメリットを徹底解説~
皆さん、こんにちは。
今回は「USCPAの全体像」について、書いていこうと思います。
🌍 USCPAとは
USCPAの正式名称と概要
USCPAとは、"U.S. Certified Public Accountant"(米国公認会計士)の略称で、アメリカ各州がライセンスを発行する公認会計士資格です。
日本の公認会計士(JCPA)と同じく、財務諸表監査や会計・税務の専門家としての知識を証明する資格ですが、国際的な汎用性と英語力を前提とした実務スキルとなっています。
国際的な評価と活躍フィールド
USCPAは、米国企業だけでなく、外資系企業やグローバル展開する日本企業など、国際ビジネスの現場で通用する"会計×英語×国際ビジネス"の専門資格として高く評価されています。
🌍 日本の公認会計士との違い
日本の公認会計士(JCPA)は主に日本基準・日本語ベースの監査や会計実務に従事しますが、USCPAは英語ベースで国際的な会計基準(USGAAPやIFRS)を理解・適用出来る点が大きな違いです。
また、試験制度にも大きな違いがあります。
比較項目 | 日本の公認会計士(JCPA) | USCPA |
---|---|---|
試験制度 | 一発合格型(短答+論文) | 科目合格制(4科目を段階合格) |
試験言語 | 日本語 | 英語 |
受験対象 | 学生・新卒中心 | 社会人・実務者中心 |
主な業務範囲 | 日本国内の会計監査・税務 | 国際企業の会計・監査・財務報告 |
USCPAは「働きながら段階的に合格できる」という柔軟さがあり、社会人のリスキリングにも非常に適しています。
🌍 USCPA取得のメリット
USCPAと日本の公認会計士の違いを抑えた上で、取得のメリットについて書いていきます。
✅国際的な会計知識と英語力を同時に証明できる
USCPA試験はすべて英語で出題・回答されるため、合格者は「英語で会計・監査・税務の議論ができる」人材であることの証明になります。近年はIFRSとUSGAAPの収斂が進み、試験範囲からIFRSは除外されましたが、国際的な知識体系としての価値は依然として高いです。
実務でも「海外本社との会計コミュニケーション」「国際監査対応」など、英語×会計の専門性を発揮できる場面が増えています。
✅監査・経理・コンサル・税務など多様なキャリアに活かせる
USCPA保有者は、監査法人をはじめとして、幅広い業種・職種で通用します取得後の代表的なキャリアパスには次のようなものがあります:
分野 | 主な業務例 | 活かせるUSCPAスキル |
---|---|---|
監査 | 財務諸表監査、内部統制評価 | 会計基準・監査手続の理解 |
経理・財務 | 月次・年次決算、連結、開示 | IFRS・USGAAP知識、分析力 |
コンサルティング | M&A支援、IFRS導入、内部統制改善 | 専門的助言力・国際対応 |
税務 | 国際税務、移転価格、海外子会社対応 | 英語文書対応・国際法令理解 |
つまり、USCPAは「専門性+汎用性」を兼ね備えた資格であり、
一度取得すれば長期的にキャリアを展開できるプラットフォーム資格であるといえます。
✅外資系・グローバル企業への転職に強い
USCPA保有者は、外資系企業の経理・財務・内部監査・経営企画などのポジションで高く評価されます。理由はシンプルで、「英語で会計報告書を読める・書ける・説明できる」からです。
例えば、
・外資系企業への英文財務諸表のレビュー業務
・海外本社へのレポーティング担当
・M&Aや内部統制対応んどの国際プロジェクト
こうした職務で「USCPA資格保有」が採用条件や歓迎条件に記載されるケースも増えています。
✅ACCAやMBAなど他の国際資格にも発展可能
USCPA学習で身につく会計理論・英語・分析思考は、他の資格取得のキャリア拡張に直接つながります。
例えば、
・ACCA(英国公認会計士)への単位免除(最大9科目)
・MBA(経営大学院)進学時のビジネス基礎として活用
・CIA(内部監査人)やCISA(IT監査)への応用
特にACCAとの組み合わせは、国際会計のダブルライセンスとして強力です。「USCPAで米国・国際会計を学び、ACCAでグローバル経営視点を身につける」という流れは、海外志向の会計士キャリアとして非常に相性が良いです。
🌍まとめ
USCPAの最大の価値は、単なる資格取得ではなく、
「英語を使って世界のビジネスを理解・説明できる人材」であることを証明出来る点にあります。まさに、長期的にキャリアを展開できるプラットフォーム資格なのです。
次の記事では、なぜ今USCPAを推しているのか、そもそも日本での活躍の場はあるのかについて書いていきます。